虹彩・毛様体・脈絡膜をあわせてぶどう膜と呼び、ぶどう膜に炎症を生じる病気を総称してぶどう膜炎といいます。
ぶどう膜炎の原因はとても多く二十種類以上にもなり、色々な検査をしても現在の医学では原因が特定できない場合もあります。
ぶどう膜炎の特徴として、眼だけでなく全身疾患の症状のひとつとしてぶどう膜炎が発症することも多く、原因を特定するための検査は眼科の検査だけでなく、
血液検査やレントゲン、CT、心電図など全身の検査を必要とします。また他の科と連携して原因検索や治療に当たることも多い疾患です。
代表的な疾患は、3大ぶどう膜炎と呼ばれるベーチェット病、フォークト・小柳・原田病、サルコイドーシスです。
ぶどう膜に対する過剰な免疫応答が働く結果、ぶどう膜炎が発症すると考えられていますので、ステロイド薬、免疫抑制薬といった免疫応答を抑制する薬を投与する、薬物療法が原則です。
最近ではベーチェット病に対し、生物学的製剤である抗腫瘍壊死因子(TNF-α)抗体の投与も認可され、非常に良い効果が確認されています。
また、ウィルスや細菌などの感染によってもぶどう膜炎が生じることもあり、その場合は細菌やウィルスを殺す薬物で治療します。
白内障、緑内障、硝子体混濁といった合併症を生じた場合には、手術治療が必要となることもあります。



















